前回のブログ記事では、依存先をいくつか増やすことが大切だ、とお話ししました。
しかし、その依存先を見つけるときに、
「これをやったら仕事に役立つかも」
「いつか収入につながるかも」
「ここに行けば誰かに出会えるかも」
そんな“理由づけ”をしてしまっていませんか?
でも、実は――
「理由がないのに好き」
「目的がなくても楽しい」
この感覚こそが、心を癒やす大切な時間であり、やさしい依存先となり得ます。
■ “打算のない時間”は、心を回復させる
「これをやるのは意味があるの?」と考えることが習慣になると、
心は常に“結果”や“評価”を探しています。
けれど、本当に心が休まるのは――
結果が出なくても、誰にも見せなくても、
「なんか好き」「なんとなく落ち着く」
そんな時間にこそあります。
花を眺める
お茶をゆっくり飲む
散歩する
絵を描く
楽器を鳴らす
その行為に「意味」を与えないことで、心はようやく“何者でもない自分”に戻れるのです。
■ “続けられること”には、共通点がある
続けられることは、
頑張らなくても“自然に手が伸びる”ものです。
誰かに見せるための趣味や、
人のために上達しなきゃと思うことは、
最初は楽しくても、いつの間にか“評価の世界”に入ってしまいます。
本当に続くのは、
「なんとなくやりたいな」
「これをすると心が落ち着く」
――そんな静かな喜びをくれること。
その小さな感覚を、自分の中で見逃さないようにしたいですね。
■ “目的”を手放すと、自分らしさが戻ってくる
私たちは、目的や理由を持つことが“正しい”と教えられてきました。
でも、心を立て直す時期に必要なのは「意味のないことを、堂々とすること」です。
「この時間はムダじゃないの?」と思う時、
それは心がまだ、周りを気にしてしまっている状態です。
だからこそ、その時間を許してあげてください。
何も生み出さなくていい時間を大事にする。生産性を求めないこと。
それが、自分の感性や本音を少しずつ取り戻してくれます。
■ おわりに
“理由があるから好き”ではなく、
“理由がなくても好き”という感覚を思い出していくこと。
それが、「自分らしさを取り戻すリハビリ」です。
誰かに見せるためではなく、
ただ自分の心が喜ぶから続ける。
そんな時間がひとつあるだけで、
人生は静かにあたたかく、しなやかになります🌷

