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苦手な外出が少しラクになる -【目的】の力を味方にする方法-

心と体の処方箋

■はじめに

適応障害やうつを経験したあと、

「以前は普通にできたことが、どうしてこんなにしんどいんだろう?」

と戸惑うことがあります。

ショッピング、人の多い場所、電車や新幹線――

どれも特別なことではないのに、なぜか緊張してしまう。

実は、これは珍しいことではありません。

私自身も、今も同じ悩みを抱えています。外食すら以前のように楽しめなくなりました。

時には目の前が真っ暗になったり、呼吸ができない、叫びたくなる、涙が止まらない、

そんな症状が現れるときもあります。

でも、ここで一つ、大切な気づきがありました。

それは 「目的」と「手段」の関係 の話です。

■無意識のうちに、「手段が目的化」してしまう

ショッピングや電車に乗ることって、本来はそれ自体が目的ではありませんよね。

必要なものを買うため 会いたい人に会うため どこかへ行くため など、あくまで「手段」のはずです。

でも、心が疲れている時や不安が強い時、

この「手段」がいつの間にか 「目的そのもの」 のように感じられてしまうことがあります。

すると、

「ショッピングに行かなきゃいけない」 「電車に乗らないといけない」

というふうに、行動そのものにプレッシャーがかかってしまいます。

■「目的」が強いと、手段の負担は軽くなる

ここで、少し視点を変えてみます。

もしあなたに 本当に大好きな友達がいて、どうしても会いたい 、話がしたいとします。

その時、電車に乗ることが怖くても、「会いたい気持ち」が勝って、ちょっと勇気が出ませんか?

この時の電車は、ただの「手段」。

あるいは、「友達と話がしたい」が目的となれば、外食だって「手段」になります。

目的が強ければ強いほど

手段の重さは自然に軽くなっていく。

これ、本当に起こることなんですよね。

■「本当に好きなもの」が、行動の背中をそっと押してくれる

だからこそ私は、

「打算なしで心から好きなことを見つけてほしい」

とお伝えしています。

それは友達でも、趣味でも、場所でもいい。

たとえば絵を描くのが好きなら、

画材を買うためにショッピングに行ける 美術館巡りをしたくて電車に乗れる

そんなふうに、

「好き」があなたを行動へとそっと後押ししてくれます。

■「好き」や「やりたい」は大きな力

私にとってそれは、バイオリンとクラシック音楽です。

普段は外出も人混みも苦手なのに、

バイオリンの練習に行くため 聴きたいコンサートのため

なら、電車にも乗れるし、人の多い場所にも行けます。

ほかにもあります。

社会福祉士の勉強は、適応障害の経験後に始めました。

どうしても学びたい、最後までやり遂げたい、

そう思っていたので、

スクーリングや実習のための電車通学、そして

受験のため新幹線にのったこと、人がいっぱいの試験会場で試験を受けたこと。

普段なら絶対できないことでも、できました。

苦手が消えるわけではありません。

でも、好きな気持ちや、やり遂げたい気持ちがそれ以上に大きいから、

「手段のプレッシャー」が軽くなるんです。

いつか、苦手が消える日が来ることを、私も望みながら歩みます。

■まとめ

うつや適応障害の回復ののちも、

「外出や移動そのもの」が大きな壁に見えることがあります。

でもそれは、あなたが弱くなってしまったからではなく、

目的と手段に対する意識のバランスが少し崩れていると考えることもできます。

だからこそ、

あなたの心が明るくなるような

「本当に好きなこと」をそばに置いてください。

それがきっと、

外の世界へ出る小さな一歩を、そっと支えてくれるはずです。

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