社会福祉士の国家試験に向けて勉強をしようと思っているが、どうやって勉強すれば良いのか、悩むこともあるかもしれません。
社会福祉士に限らず、国試などの例年行われる試験は、過去問を解くことが大切、とよく言われると思います。もちろん、その通りです。それはなぜか、そして、過去問を解いてさえいれば良いのか？これからの勉強はどのように進めれば良いのか、まとめていこうと思います。
過去問は絶対必要
まず、前提としては、やはり過去問を解くことは必ず必要です。理由は以下の通りです。
1 大まかな出題傾向がわかる
2 問題の出し方のクセに慣れることができる
しかし、それだけでは不十分だというのが私の持論です。なぜなら、過去問に出てきたその問題は解けるようになるかもしれませんが、その問題が私たちに求めているベースの知識や考え方を学ぶには、教科書や参考書に立ち返ることが必要だからです。
第37回の国家試験では、新カリキュラムになったこともあり、問題の出題の仕方や質問の仕方が、従来より大きく変わったように感じました。しかし、問われている知識や考え方は、何も変わっていません。知っておくべき知識を、どのような形で問題に反映させるか、その方法が変わっただけなのです。
一冊、体系的に知識が網羅されている参考書を準備する
これが、私が何事でも勉強をする際に行っている方法です。看護師の国試勉強の際にも、はたまた語学の勉強をする際にも、この方法を使っています。
1冊、勉強の根拠となる本を買い、それを使い込みます。辞書のような感覚で使うのです。余白に自分なりにわかるように図やメモを書いたりし、使います。
具体的な方法は次の通りです。
1 参考書を読みインプットする
試験までの時間がない場合は、いきなり過去問を解いた方が効率的ですが、試験のためだけの勉強にしてしまわないためにも、もしまだ半年以上、試験までに余裕があるのであれば、まず参考書を読んでインプットすることを勧めます。参考書だけでは退屈になりがちなので、買いてある内容をネットで調べたりすると、より記憶に残りやすくなるでしょう。
2 過去問を解いてアウトプット⇆インプットを繰り返す
参考書を一周して、もちろん頭にすべてはいることはありません。あとは、過去問を解きながら、問題と参考書を行ったり来たりさせて、徐々に知識を定着させていくことです。
人それぞれやり方はあるでしょうが、私は、まだ試験まで時間的余裕があり、知識がまだまだ定着していない時期には、過去問を一度に時間を測って解くことはせず、分野ごとに解きながら、その都度参考書と見比べる作業に時間をかけていました。大体1分野6問程度、多くて9〜11問くらいだったと思います。
ここの作業に時間をかけることが、後々、勉強しやすくなるように感じています。
３ 試験3ヶ月前からは、時間を測って過去問を解く アウトプット重視
この辺りから、徐々に試験に焦点を当てた勉強にシフトしていくのが良いでしょう。本番さながらに、時間を測り、わからない問題があっても立ち止まらずに回答します。
その後しっかり答え合わせをし点数を出した後、参考書と照らし合わせて知識を確認するようにします。
また、過去問とは別に、最新の模擬問題集のようなものがあればそれも解いてみることを勧めます。過去問だけでは、新しい制度や時事問題などをカバーしきれないため、それらをカバーするためにも、そしてどのような角度から問題が問われても、焦ることのないようにするためです。
私自身、振り返ってみれば、模擬問題集を行っていてよかったと感じています。確かに、模擬問題集は過去問と比べてピンポイントに知識を問うてきたりと、細かいところまで理解しないと解けない問題が多かったです。しかしそれが結果的に、本番において、いつもと違う問われ方をした時に焦ることなく取り組むことができました。
結論 参考書と過去問が基本、余力があれば他の模擬問題集を
参考書重視のインプット期、過去問と参考書を行ったり来たりする時期、そして過去問や他問題集を解くアウトプット期、この3期に大体わけて、学習計画を立てるとやりやすいです。
また、どの時期においても、そして最後の最後まで、参考書は手放してはいけません。試験日にはボロボロになっているのが理想です。その参考書を当日みるだけでも、これだけやってきたんだという自信に変わります。
ちなみに私が使った参考書は、試験当日こんな感じになってました。（気が早く２年ほど前の、通信で勉強を始めたころに購入したので、古いバージョンのものでした。手をつけだしたのは１年ほど前、試験にむけての勉強を始めたころからです。できれば、試験の年に発売されているものを購入するのがいいですが、古いバージョンでも使いこなせば合格できました。）
