誰でもできる社会福祉士の国家試験の勉強法〜仕事との両立~

 忙しい時間の中で、社会福祉士の国試に向けて勉強している人は多いと思います。社会福祉士の勉強では、隙間時間で覚えられる分野と、時間をかけて全体像をしっかり把握すべき分野があります。それらの区別ができれば、あとは自分の生活の中でどの時間を使ってどの分野を勉強するかを週単位で計画していけば、戸惑うことなく学習が進んでいくと感じています。

 現在、私は高齢者施設で看護師としてフルタイムで働きながら、社会福祉士の国試に向けて勉強しています。どのように時間を作っているか、現段階でわかってきた効果的な対策をまとめます。

社会人ハンデ。時間と気力の捻出を!

 私は学生時代、看護師と保健師の国試を経験済みなので、学習方法についてはあまり迷うことはありませんでした。しかし、当時と比べて何が一番違うかと言うと、勉強時間が無限ではないと言うことです。学生の頃は、卒論が夏頃にはピークを超えて、秋頃(9月ごろだったか)から国試の勉強に集中することができていました。当時、朝から大学に行き、夕方まで7時間ほど勉強したのち、家に帰って2〜3時間勉強していたと思います。

 しかし、平日8時間は仕事に取られてしまう社会人は、勉強に対してそんな恵まれた環境にはいないのが現状です。おまけに、福祉施設の勤務は気も使うし体力勝負で、退勤時にはヘロヘロのこともよくあります。自宅に帰っても家事など、また家庭のある方は育児などで時間を使い、なかなか自分の時間を作り出すのが難しいのではないでしょうか。

 そのようなハンデを背負っているからこそ、計画的に、効率よく勉強を進める必要があります。

 

過去問の前に。全体像を捉えることの大切さ

 国試学習に関しては、過去に看護師、保健師の国試を受けた経験から、言えることはただ一点です。「国試勉強は過去問を解くに限る」これに尽きます。

 しかし、そのまえにやるべきことがあると私は考えます。それは、相手の正体をぼんやり掴んでおくこと。つまり試験に出てくる分野の全体像を知っておくことです。これをした後、過去問を解いて、解答の精度を高めるようにした方がいいです。これをすることで、間違えた問題でも、「ここはあの分野だな」と見当がつき、今自分がどこでつまづいているかが把握できるからです。

 また、国試はすべてマークシートですから、一字一句覚え込む必要はないかも知れません。しかし合格後にも必ず生きる知識が詰まっています。知識の体系化を頭の中で作り上げることで、試験だけでなくその後仕事をする上で、知識が取り出しやすくなります。

 これは看護師、保健師の国試を勉強した身から、自信を持って言えることです。全体像の捉え方については具体的にどのように行なっているのか、また後日まとめようと思います。

時間捻出について

 まず、国試を意識して学習を始めたのが今年の2月、ちょうど今年度の国試が終わった頃からです。とにかく学習時間がないと考えた時に、早いうちから意識して勉強していこうと決めました。運良く、社会福祉士の専門学校(通信)の学習も早め早めに進み、ひと段落したところでした。後はレポート提出し、結果を待つところまで到達できたので、精神的にも余裕が生まれた時期でした。

 日々の学習時間は基本的に隙間時間を使っています。といっても思いの外時間は作れるように感じています。学生の時のように、机に座って、「さあ、今から勉強しよう」と気負うのではなく、少し腰をおろしたそのついでにテキストを開いたら20分ほど読んでいた。みたいな感じです。

 職場環境にもよりますが、おすすめは昼休憩を活用することです。コロナ禍を経験してからは、その名残からか私の職場は会議室を利用して昼食を1人ひとつのテーブルで静かに取っているため、食事の後の時間はそれぞれスマホを触ったり昼寝をしたり、など比較的自由に過ごしています。そのため私も堂々と勉強させてもらっています。食後は眠くなりがちですが、できる限り起きています。周りが寝てる間に勉強して、なんか1人だけ賢くなった!と勝手に考えて得した気分になってみたりと、ポジティブ思考にもなります。

食べすぎると眠気が酷くなるので、食べる量もやや軽めを意識しています。時間的にもまだ日中で、仕事も半分の時間帯なので、体力も残っていることが多く、この時間に少なくとも30分ほどは確保できています。

 

社会保障制度は1日休みの日にまとめて学習

 社会福祉士の学習は基本的に暗記です。なので、隙間時間でもちょこちょこ覚えていけば、力になっていきます。

 しかし、ここだけは無理じゃないか?と感じた分野がありました。それは社会保障制度です。この分野は全体像がわからないと、いくらそれぞれの制度内容を覚えても、ただの知識で終わってしまいます。それぞれの制度がお互いに関係しあっているためです。

 そのため、この分野だけは学習のために一日費やし、長い時間をかけて理解していきました。一度この学習で土台の記憶を作っておくことで、細かい部分は忘れたとしても、またすぐ思い出すことができます。このように、集中して学んだ方が理解しやすい分野があるのも事実です。

夜の時間の活用法

 仕事の後は、寝る前に時間が取れることもありますが、その時は疲れ果てていたり、他のことで気分転換したい時もよくあります。それでも、20分ほど利用して語句や単語を少し覚えることはできます。

 コツとしては、覚えようと意気込まないことです。テキストを眺めるとか、呟いてみる、とかなら寝転がってもできます。

 人間は基本忘れる生き物なので、覚えようとしても絶対忘れます。その語句や単語に出会うことが重要なのです。体力、気力の残っていないこの時間帯では、あまり気負わずテキストと仲良くなる感覚で、語句や単語に出会う時間にしています。

 またありがたいことに、今の時代は疑問に思ったことはスマホですぐに調べられる時代です。テキストの語句などもネットで調べるとさらに詳しく教えてくれることも多く、社会の中の具体例などで示してくれることも多くあります。学習で得た知識を実社会での生きた知識に結び付けられ、理解が深まります。

 そしてそれらが寝転がったままできるんです!なんといい時代でしょうか!

まとめ

 以上、現段階での、社会人として働きながらの社会福祉士の国試の学習についてでした。もう一度まとめてみます。

  • 学習内容は、全体像を捉えるフェーズを超えてから、過去問を解くフェーズに移ること。
  • 学習開始のタイミングは早ければ早い方が良い。
  • 時間捻出については、基本的に隙間時間を生かす。ただ、社会保障制度に関しては、まとめた時間を使って学習を行うこと。
  • 体力と気力のある時間帯を優先的に使って学習すること。しかし、体力や気力のない時でも、語句や単語など一対一で覚えられる暗記の時間に使うことができる。

これからも学習進めていきます!

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